娘の喘息のいやし

喘息は神様からのプレゼントだった




 




■娘の病い

小学生一年生の娘のシオンは、1歳になる前くらいに喘息であることがわかり、
レベルが一番高くて重度であると宣告されました。
しかし、娘に許された喘息という病は、私たちにとってすばらしい神の恵みと
祝福を受けることになっていったのです。


「神を愛する人々、すなわち、神の計画に従って召された人々のためには、神がすべ
てのことをは働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」
ローマ人への手紙 8章28節


■繰り返された入退院 その度に現されたいやしのみわざ

 まだ歩くこともできていない小さな娘が、ある日突然、喘息の発作で救急病院へ行きました。短時間の間で見る見るうちに呼吸が荒くなり、唇は紫色でチアノーゼが出て、呼吸困難になってしまいました。先生から「命の危険のレベルにまで来ています」と言われ、即入院。私は、必死で明け方まで神様に祈り続けましたが、シオンの意識はもうろうとしたままの状態でした。
 
 朝になって教会の牧師たちが病院に来てくださり、病室でまず感謝を捧げ、賛美を捧げて礼拝をした時、狭い病室いっぱいに、神様の深い臨在が注がれ、神様の愛があふれていました。そして、手を置いていやしの祈りをしてくださいました。すると祈り終わった直後には、なんとシオンの唇はピンク色に変わり、「のどが渇いた」と、しっかりとして言葉を口にすることができるまでに回復し、予定していた日よりも早く退院することができたのです。教会を通しての祈りの力と、賛美し神をほめたたえる時に神様のいやしの力が豊かに注がれていくのをあざやかな形で見せてくださいました。
 この発作が始めてで、この後数年間で、何度も何度も入退院を繰り返しましたが、その度に神様はいやしのみわざを現し続けてくださったのです。


■「神様が来た〜」発作が恵みへと変えられて

 
白馬キャンプを毎年楽しみにしているシオンですが、毎回必ず喘息が出るため、いつも吸入器は手離せませんでした。ある夏の白馬キャンプの事ですが、私はゴスペルコンテストに出場するために朝早くから会場入りしていたのでシオンはおばちゃん(姉)と共にホテルにいました。その時、また喘息の発作が起こりとてもひどい状態になってきたので、姉は救急車を呼んだ方が、いいのではないかと思ったそうです。 しかしシオンは「おばちゃん祈って〜。祈って」と…いやしの祈りの力を祈ることを求めました。一緒にいたエッちゃん(従妹)が「シオン、死なんといて〜」と泣くぐらいの状況だったようです。エッちゃんは大粒の涙を流しながら、「イエスさま、シオンをいやしてください。シオンを助けてください。」と、姉と心を合わせて祈っていたら、力強い神の臨在といやしの霊が注がれ「神様が来た〜。おばちゃん神様が来たよね!」と、まだ小さな幼児二人にもはっきりと分かるぐらいの神様の力を体験したのです。シオンの発作はすぐに治まり、その後ホテルの庭で走り回ることができるまでにいやされたのです。この時許された喘息は、シオンとエッちゃんたちが、生きて働く神様を体験し、知ることができた恵みへと変えられました。

■病を通して建て上げられた娘の信仰

 東京からパウロ秋元牧師が来られるカリスマ聖会の時には、いつもシオンは自分から祈りの列に並んで祈っていただいていました。祈ったらいやされるという信仰をしっかりと握っていて疑うことはありませんでした。
祈りの後少したっても全く咳が止まらずヒューヒュー呼吸の音がしていた時があり「かなり苦しそうだから病院へ行こうか?」というと、「大丈夫、行かなくてもいい。さっき祈ってもらった時ものすごい力が体中に入っていったのを感じたから、ぜったいに治る!パウロ牧師の手も、シオンの体も熱くてすごかったから!!」と、少し苦しそうにしながらも興奮して言っていました。数年もの間続いてきたこの病は、シオンにとっての信仰の建て上げとなり、確かなものとされていったのです。その信仰のとおり、家に着いた時には、完全に呼吸が正常になり、いやされていました。
 それ以来、喘息が出ても、発作がひどくなっても「大丈夫!いやされる!」と告白するようになり、神様は、「いやし主」であることを信じ握っていました。

「娘よ。しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを直したのです」マタイの福音書 9章22節

■「イエス様ありがとう」与えられた賛美の歌

 発作の回数も少しづつ少なくなり落ちついてきたある日、シオンと共にお風呂の中で、今まで神様がどれだけ私たちを愛してくださったかを話していたら、シオンは涙を流しながら神様に感謝し「イエス様、シオンを救ってくれてありがとう!シオンを愛してくれてありがとう!」と神様と交わっていました。
 そして、その交わりが、メロディーとなり、歌が与えられたのです。この歌が『やすらぎの歌』第8集に入った『イエス様ありがとう』で、シオンのそのままの気持ちが歌われている曲なのです。喘息は苦しみを伴いますが、この苦しみの中で神様に愛されていることを深く知り、シオン自身も神様のことをとても愛する者へとなっていったのです。

■最後の発作
 
 2008年8月ゴスペルグループの「True Vine」が四日市に来られいろんな場所でコンサートを行い、最終日鈴鹿サーキットでのコンサートが終わった直後、急に「お母さん…苦しい…」と言い出しました。
 久しぶりに喘息がでて、私は心の中で「また?なんで?」と思ってがっかりしました。何かあるたびに喘息がでるので、どうしてシオンばかりがこんなことになるのか?とつぶやいてしまいました。そんな思いのままシオンに手を置いて祈っていたら、「お母さん、もう祈らなくてもいい。やめて。」と私の手を振り払ってきて、「今の祈りは全然神様が働いてないし、力を感じない」と言われてしまいました。胸が刺されるような思いになり、返す言葉がありませんでした。そしてシオンの口から「なんで、いつもこんなことになるの?なんでいつもシオンばかりなん?もう喘息は嫌や〜〜〜!」と泣き出しました。
 私の思いとシオンの思いは同じでした。今まで発作のたびに、信仰持って祈り、感謝し、告白し、いやしを信じてきたのに、まだたった5歳のシオンの口からこの言葉を聞いた私は涙が止まりませんでした。私の心もシオンの心も「いつまでこのことが続くのですか?」と落胆してしまっていたからです。
 しかし、もう一度、今まで神様が与えてくださったいやしのわざ、恵み、祝福を思い起こして感謝をささげたときに、深い悔い改めが導かれました。シオンもつぶやいた事を神様に謝って悔い改めていました。この時以来、喘息は全く出なくなって今に至っています。これが最後の発作だったのです。

■喘息は神様からのプレゼントだった

走り回ったり、とび跳ねたりする事も制限され、飛行機に乗ることも無理だろうと言われていましたが、今年3月には、マーリン子供アメリカチームに参加し長時間飛行機に乗っていましたが、何の問題もなくとても元気になりました。喘息という病がなかったら、こんなにたくさんの神様のみわざを体験することができなかったでしょう。今思うことは、”喘息は神様からのプレゼント”だったのだと、心から神様に感謝しています。


   匹田千久美
  
  (雲の間にある虹 2009 12月号掲載)


                                      

 

   教会では病のためにお祈りいたします。教会にお越しください。