てんかんがいやされた
信仰の告白、いやしの祈りを通して完全なるいやし

   

■病気の始まり

 私は小さいころ、よく意識を失い、倒れていました。また、倒れた時はけいれんを起こしていました。意識が戻っても、目の前が真っ暗になり、何も見えなくなりました。
 いろいろな病院に行き、検査して点滴をする。薬を飲む。これの繰り返しでした。でも、薬が合わず、飲むのが怖くなりました。「もう何をしても駄目。だったら、もう何もしたくない」と思っていました。
 私の病気はなかなか周りの人には理解されないらしく、誤解があり、ストレスがたまっていきました。そのストレスが体に反応して、体調がさらに悪くなっていきました。

■転校、そして高校受験

 中学2年生になった時に父の転勤が決まりました。私は2年生を最後に、三重県四日市市へ来ました。来た当初は、右も左も分からず、知らない間にストレスがたまっていました。
 そして、修学旅行の帰りの電車の中で意識を失い、倒れてしまいました。これがきっかけで、また体調を崩し、学校に行ったり行かなかったりの繰り返しでした。
 その時、私は中学3年生だったので、高校受験のことでも悩みました。出席日数が足りないからです。
 すると、先生からある私立高校を勧められました。そして、この高校を受験することにし、合格しました。楽しい高校生活を送れると期待していたのですが、学校でいろいろと問題が起きたり、友達に合わせたりするのが嫌で、最初は良かったのですが、だんだんなじめなくなり、居心地が悪くなりました。
 体調がさらに悪化してしまい、今まで以上に悪くなってしまいました。不眠症、食欲不振、けいれん、過呼吸、頭痛、腹痛、めまいなど、多岐にわたることが一気に起こり始めました。
 母に学校に車で連れて行ってもらうのですが、近づくにつれ過呼吸が激しくなり、けいれんがして歩けなくなるぐらいにまでなりました。
 しかし、学校から遠ざかるとだんだん落ち着いてくるのです。拒絶反応が起こっていました。「楽しいと思って行った高校なのに、何でこうなるの!? みんなは祈ったらいやされるのに、私は祈ってもひどくなるばかり…」とずっと思っていました。
 自分で自分が分からなくなっていきました。祈ることもできないでいました。そんな、一番つらい時に、神さまは聖書からみことばを与えてくださいました。
 それは、詩篇103篇3―5節「主は、あなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、鷲のように、新しくなる」というみことばでした。
 私は、神さまが共におられるって思いました。悔い改めることもできましたし、感謝することもできました。私は絶対いやされるんだ!と確信できました。
 しかし、みことばはもらっても体調はすぐには治らず、ひどくなる一方でした。

■2度目の転校

 父から、「学校、変えようか?」という話が出てきました。確かに、当時の私は典型的な「不登校」でした。私の中では、「祈って入った高校に合格したのに、転校するのは…」という思いがありましたので、最初は正直嫌でした。
 母に「祈ってみてごらん」と言われたので、祈ってみると、転校が導かれているような気がしました。そうしたら、担任の先生も通信制の学校に転校したほうが良いと思っていたそうで、転校の手続きもしてくださるとのことでした。
 今、転校した高校に通っていますが本当に楽しく過ごしています。やっと、華の高校生活を送ることができるようになりました。神さまは、私に最善の高校、友達、また先生を用意してくださいました。
 それだけではなく、この学校に行き始めてから徐々に徐々に体調が良くなってきました。心から笑えるようになりました。
 また、病院も良い所が与えられ、やっと私に合うてんかんの薬が与えられました。この病院でも脳波を調べ続けました。最初は波動が激しく、いつ倒れてもおかしくないような状況でした。脳波は完璧には消えませんでしたが、薬を飲むことでその波動も少なくなっていきました。

■信仰の告白を通して

 私が高校2年生になった時に、「イスラエルに行かせてください!」と祈りました。また、行くからには、完全にてんかんをいやしてくださいと祈りました。
 この時、食欲が無くなり、夏から一気に7、8キロ痩せました。朝昼晩、いつも満腹で、ご飯を食べることができなくなっていました。
 そのため、少しだるいような日が続きました。また両耳が痛くなったり聞こえにくくなったりしました。波動は少なくなりつつあるものの完全には無くなりませんでした。
 それでも、諦めずにずっと祈り続けました。教会でも毎週のように祈っていただき、カリスマ聖会でも講師のパウロ秋元牧師(東京アンテオケ教会)に祈っていただきました。
 また、白馬キャンプ(白馬キャンプとは、毎年2月と7月に長野県のホテルグリーンプラザ白馬で、主の十字架クリスチャンセンター東京アンテオケ教会主催で行っているキャンプのことです。2010年の2月から、冬のキャンプは白馬スネルゴイキャンプと名称が変わっています)に行く前の時の出来事になりますが、教会で信仰の告白をする場が持たれました。
 その時、突然、「今回の白馬キャンプでてんかんがいやされる、と言いなさい」という声がはっきり聞こえた気がしたのです。聖霊さまの強い促しを感じました。そしてその時、「今回の白馬キャンプでてんかんがいやされます」と信仰の告白をしたのです。

■てんかんがいやされた

 それから、徹底して、告白し続け、祈り続けました。夏の白馬キャンプから帰った後、10月19日に脳波の検査をしました。
 何と、今までなかなか消えなかった波動が完全に消えたのです。てんかんがいやされたのです。私は、神さまに、心から感謝しました。
 また、いやしてくれただけでなくイスラエルにも家族で行けるようになりました。飛行機に乗った時から食欲が出てきて、今まで食欲がなかったなんて思えないほどよく食べました。
 日本にいた時は「食べることができますように」と祈り、イスラエルに来たら「太りませんように」とと祈り直したぐらいです。
 今までは、派遣に行くたびに倒れていたのですが、今回初めて、それも2週間倒れることもなく、体調を崩すこともなく元気に過ごすことができました。てんかんを完全にいやしてくださった神さまに心から感謝しています。

 柴田真理弥


(み声新聞 652号掲載)

 

                                            


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