1歳で『自閉』と診断
奇声をあげ、暴走していた息子が…

みんなと一緒に元気に賛美!



 

 

■「やったー。オースさま行くよー。」
 

障がい、いやされる事のないはずの病。これさえなければ!!と思ってきた病。自閉症の息子、あっくん。教会が大好きで、土曜の夜は賛美を家で熱唱し、朝起きると「オース様、行く?」(イエス様行く?)と聞きます。「行くよ。」と答えると、「やった〜。オースさま行くよ〜」とジャンプして喜び、行く道でも道を覚えていて「こっち」「あっち」「ねぇねぇ違うよ」と道案内をしてくれます。「オースさま。アーメン。」と大きな声で言いながら、時には賛美し、教会へ向かうようになりました。

 ■走り回りながら賛美
子供礼拝でも走り回りながら、賛美をして、私は、ハラハラしながらも、あっくんスゴイッ!!と見とれてしまいます。もっと嬉しい事は、CSで信仰告白の時、まだしっかり言葉にはなりませんが、大きな声で嬉しそうに告白する時は、私まで信仰を強められます。みんなが一緒に笑顔になり、教会中が笑いにあふれます。その時、、家族のような暖かさを感じ、なんともいえない喜びに包まれ、感謝です。

■教会の恵み

息子が教会に行き始めた当時、奇声を上げ、暴走し、手がつけられず、悩んでいたのが嘘のようです。私の中で、悩みの種だった事が、大きな祝福に変えられていきます。礼拝後も牧師に息子のことを祈っていただき終わると、私が弱っているのを見て、息子は、牧師の手を取り私の頭において、「祈ってもらえよ!!」といわんばかりの顔をし、驚かされたこともありました。息子の信仰に感動しうれしくて、涙した事もありました。

去年は白馬キャンプにも参加する事ができ、少し前までは外に出るだけでも困難なことで、「気合と根性」だったのが、初めての長時間の電車に、三泊四日の遠出。教会の方に同行していただき、問題なくスムーズに楽しく行く事ができました。白馬では、たくさんの体験!出会い!恵みはとどまる事なく賛美も熱唱してきました。

■虹学園
神様は、教会の外でも祝福してくださり、恵みの中に置いてくださり、学校生活も充実しています。入学と同時に学校名が「虹学園」(養護学校)に変わったのです。早いもので、今年で三年生になりました。入学当日からとどまることなく成長し、リーダー的存在、ムードメーカー、みんなのお手本、個人課題、課外授業もスイスイこなす日々を送っています。

■小さな夢もすべてかない…

一歳で自閉と診断された時に、あきらめようと思った私の小さな夢も、今では全てかなっていることに気がつき、ビックリ!コミュニケーションも取れ、思いを言葉にし、話せるようになりました。外出時も目的地を伝えると、暴走せず、道を覚えて迷わず到着できるようになりました。私だけでなく、子供でも、大人でもだれとでも手をつないで歩けるようになりました。以前では考えられない事でうれしいことです。料理も、野菜の皮むいてやると、あとは一人ではカレーがつくれるようになり、他にも色々つくれるものがありました。

コンピューターが好きなのでDSを買ってやると、あるソフトでは、何も教えていないのに全面クリアしてしまうのです。こんな姿を見て、学校の先生は、何か特別な訓練をしていると思い、「どんな工夫をしてこんな成長をしてるの?」と何度も聞いてくるようになりました。今は訓練所に通ってないので、「う〜ん?なんででしょう?教会に行っているぐらいですかね。」と、教会での息子の話をしだすと、少しあきれ顔をするのです。


■何か特別なことを?

月日が経ち、懇談会の時、先生はまた、息子の成長を不思議に思い「何か特別な事をしているんですか?」と聞いてこられました。やはり特別な事をしていないので、私は「教会に行っているだけですよ。」と。また、教会での話を延々としてしまい、先生はあぜんとしていましたが、「息子には、言葉を覚えてもらうのも、何をするにも、時間と根気がいりますよね?けれど、「イエス様」という言葉も、祈りの「アーメン」も、賛美も、教えていないのに覚えているのはすごいと思いません?」と話すと、先生も「確かに。それは何ででしょう、スゴイ。」と言って下さいました。二年生の最後の懇談会では、、息子の成長ぶりに三年生の取り組みに国語と算数を入れてくれることになり、「学校でも初めての試みで、どうなるか分からないけど、頑張ります。」と言ってくださいました。

■先生はクリスチャン

 三年生になり、担任の先生も変わり、家庭訪問での初顔合わせの時のことです。なんと、今年の先生はクリスチャンでした。先生の方から「僕も教会に行ってるんですよ。あっくんも行ってるんですよね?」と話してくださり、一年間のプランを相談するはずが、教会での息子の話で大盛り上がりになりました。帰る時には、何のプランも立っていないのに、先生は、目をキラキラさせ、「今年のあっくんの成長楽しみですねー。」と、もうすでに息子の成長を受けたかのような、やり遂げたかのようなスガスガしい顔で帰っていかれました。

 
■逆転の勝利

私の好きなみ言葉で、信仰告白し続けていたみ言葉があります。それは、「主が彼と共におられ彼が何をしても主がそれを成功させてくれた。」(創生記39章23節)
 あんなに、苦しんだ問題が、あきらめなきゃと泣いて悲しんだ事が今では、全てが逆転され、告白通り成就しています。息子が、自閉症だったおかげで、沢山の恵みを受け良かったと思える事になりました。
 これからも、イエス様は、きっと、山をも動かす奇蹟をこれからも沢山与えて下さると私は信じています。息子の事を証しできた事を、心から感謝します。

 

荒木 里江子
 

                                            


 

   教会では問題のためにお祈りいたします。教会にお越しください。