父の病、召天を通して

家族に現された救いと回復のみわざ






 

 


■父のがんの病を通して

父の食道癌の病がゆるされたのは、今から3年〜4年程前になります。この事を通して、神様は、父や私たち家族の祈りに答えてくださり、たくさんの愛と恵みと祝福を与えてくださいました。又、たくさんの奇跡もあらわされました。
 

 その当時の私は、教会から離れていましたが、父の病気を通して、神様は私を、四日市シオン教会へと導き、父の癒しの祈り、家族の救いの祈りを強めて下さいました。長時間にも及んだ手術も入院の時も、いつも神様は、守って下さり、支えて下さいました。
 
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」Tテサロニケ5章16〜18節
 
退院後の検診で、リンパに転移している事が見つかりましたが、神様は、この事を通して父を教会へと導いて下さり、聖会に来て、その時、涙を流しながら、イエス様をはっきり信じ救われました。その後、リンパに転移していた癌を、神様が癒して下さいました。
 
しかし、父は、それっきり教会へ来る事は、ほとんどありませんでした。そんな時に、再び父に、病が許されました。救急車で四日市市立病院へ運ばれ、意識不明の危険な状態が続き、病院の先生からは、「かなり危険な状態ですので、ご親類の方で会わせたい方がいらっしゃれば、ご連絡して下さい」との言葉に家族は、呆然となりました。そんな時、私の思いの中に「すべての事を感謝しなさい。」と語りかけを受けました。
 
「神様、再び父の病気が許された事を感謝します。今、危険な状態を感謝します。この後ろに神様の愛と恵みと祝福と私たち家族にある、神様のご計画がある事を感謝します」と喜び踊り、私は、父の耳元で祈り、賛美を歌いました。その時、意識の無い父の目から涙が溢れだしました。神様は、今、父に触れて下さり、必ず癒して下さると確信しました。病院の先生も驚くほどの、回復をして、一般病棟へも移る事が出来ました。入院中の父は、いつも苦しそうに顔を歪めては、「名古屋のがんセンターに移りたい。早く家に帰りたい。退院したら、教会へも行きたい」と、手を合わせていつも祈っていました。
 
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」ヨハネの福音書 12章24節
 
神様は、この切なる祈りに答えて下さって、名古屋がんセンターに移る事ができました。
教会では、牧師さんやたくさんの方の祈りもあり、神様の恵みによって、病床の中、2008年7月7日、洗礼式も受けることが出来ました。名古屋へ移ってからの父は、とても穏やかで、病室ではいつも賛美で満ち溢れていました。又、神様との深い交わりの中で、家族のため、弟夫婦のための祈りに導かれていました。父の顔は、いつも輝き平安で、満たされて、神様はいつも一緒にここにいてくれると言っていました。父は本当に神様に愛されているんだと思い、再びすべてのことを感謝しました。


■父の召天、家族の救い
 
2008年8月16日、家族の見守る中、父は静かに天に帰って行きました。葬儀を決めるときに、ノンクリスチャンの母や弟も「じいちゃんは、クリスチャンだからキリスト教式でするので、牧師さんにお願いしてください」と言いました。親戚の人達から反対をされたときも、母は、はっきりと力強く「キリスト教式でします」と言っていました。前夜式・葬儀では、400人〜500人ほどの方が来てくださり、神様の深い臨在を感じました。賛美は「しるしと不思議」チームの方に歌っていただきましたが、「賛美の中に主は住まわれる」の言葉の実質が現され、そこに居られた、お一人、お一人に主が触れてくださり、癒しの慰めの中、たくさんの人が涙しておられました。また、イエス・キリストを救い主として、告白もなされました。帰りの車で、神様は、私たちに虹をあらわしてくださり、とても祝福された式となりました。反対をしていた親戚の人達も、賛美を聴いた時、自然と涙が溢れてとても癒されたと言っていました。
 
父が昇天した後から、神様は、母や2人の妹や妹家族を教会へと導いてくださり、毎週礼拝にも来るようになりました。又、最近では、妹家族がカリスマ礼拝まで居る様になって、しっかりと教会に繋がって来ています。聖書の読み込みや祈りと、少しづつですが、聞き従ってきています。義理の弟も再び、お父さんと天国で会える事を楽しみにして、教会の男性の方と賛美の練習に励んでいます。子供達も毎週教会に来ることを楽しみにしていて、賛美にも参加し、来年のアメリカ子供マーリンチームに絶対に行きます。と信仰告白もしています。神様は、私達家族の信仰を引き上げてくださっています。



■弟夫婦に現された回復のみわざ
 
父の病が赦されて、直後から弟夫婦の仲がうまくいっていないようでした。ある日突然、弟が仕事を終えて帰宅した時、義妹は子供達を連れて、実家に帰ってしまっていました。弟も家族も直ぐに帰って来るだろうと軽く考えていましたが、その時から長い別居生活が赦されました。子供達の事も心配で弟は何度も話し合いをしていましたが、義妹は、戻る条件を言って来ました。親との同居は絶対にしない、新しいマンションに変わること、親や姉妹達とは、付き合いをしないという条件でした。弟は長男で特に親や姉妹に対しての思いが強い子で、まして今、父が病床の中で、そんな条件を受け入れることは出来ないと話し合いは、いつも平行線で、結局、戻る意思が無いと思った弟は、マンションを引き払い実家へと帰っていきました。
 
「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」ピリピ4章6〜7節
 
弟が実家に戻った事を聞いたときに私は、何も言わずに勝手に家を出て、お嫁さんとしての役目も果たしていないし、まして父が病床で家族が大変なときに、弟を助ける事もせず、自分勝手すぎるんじゃないと、義妹に対して、つぶやき、凄い嫌悪感を覚えました。そんな私に神様は、悔い改めをしなさい。この状況を喜び感謝するように語られました。私は、義妹に対して、つぶやいていたことを、徹底的に悔い改めをして、この状況を喜び感謝し祈りました。
 
教会の方でも、弟達の為に祈っていただいていましたが、状況は何も変わる事もありませんでした。周囲の人達からも「もう、やり直す事ができないのだったら、早く別れた方が良いよ」と、反対に悪くなる一方で、弟達も、離婚という気持ちが強くなって、家族裁判所での話し合いまで、進んでしまいました。弟の心も体も、家族の心も体も大変な状態でした。神様は、再び弟のための祈りを強めるように導いてくださいました。そんな最悪な状況の時に、父が召天しました。家族は悩んだ末に、父の事を義妹に伝え、葬儀にも参列してもらいました。
 
葬儀が終わった後の、弟と義妹は、とても穏やかな顔をしていました。神様は、葬儀の中で、賛美を通して、2人の心と体を癒してくださったと感謝しました。神様は必ず神の時に、弟夫婦の仲を回復してくださると確信しました。
 
今年になり、神様の恵みによって、弟夫婦は再び共に歩むことになりました。そればかりではなく、母との同居も導いてくださいました。父の病が赦された時、家族にとっては、とても悲しく辛いことでしたが、神様は、父を救い、家族を救い、家族に回復を与えてくださいました。このすべての事を喜びに変えて、益としてくださいました。これからも、まだ救われていない家族・親族の為に祈りを強めて、神様に期待して聞き従って行きたいと思います。
 
 
神様に感謝して、栄光をお返しいたします。

  池宮里美
                                             
  (雲の間にある虹 6月号掲載)


                                      

 

   教会では問題のためにお祈りいたします。教会にお越しください。